登り舟
紅楓
この足を 突然現れた運命の渦にすくわれて
さらりと 春の空に旅立つ僕の魂
晴れた、青い空でした
いきなり断たれた未来への道を
僕は変えられざるを得なくって
悲しい気持ちで旅立つ懐かしい家を見下ろす
天に登る舟に足を踏み入れたら
僕は、星になるのです
今日があたたかで良かった
今日が少し悲しくても、僕は新しい世界に旅立たねばならないよ
途絶えた明日は僕のものだったけれど
今日があたたかで良かった
この悲しみが少しは和らぐようで
さようなら、僕の家族
生きていた僕を知りえた人達
僕は星になります