粛々
若葉瑞穂


朝露が霜となって立派な根を張る頃
私の夜露はすでに心と一緒に乾ききっていた
除夜から初日の間に繰り広げられて生まれた
私の中から生まれたある特殊な熱もすでに奪われている

それは昇華する
そして硝化する

熱は蕭々と上気し
そのエネルギーを少しずつ奪われると
私から緩やかに離脱していって
私から発せられたただの露と化してしまう

新年と共に生まれ変わりたかったのに
昨年を自ら進んで遺してしまった

決して報われることのない小さな小さな私の欠片
決して報われることのない幾多にも及ぶ貴方の欠片

私と貴方の欠片たちは一緒に道を歩む刻を迎えるのでしょうか
貴方と私の欠片はいつになれば結晶に昇華出来るのでしょうか

今年こそは夜露を有益な結果として受け入れられるのでしょうか
何時まで待てば私の瞳から溢れる水分が無くなるのでしょうか

古い年と新しい年の狭間で
静かに貴方が瞳を開けた
私が貴方にほほえむと
貴方は私を抱え込んだ

そして私は無益な朝露を生産する
そして貴方は無益な欠片を私に注ぐのだ


ただ粛々と


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