冷凍保存
若葉瑞穂


あなたの掌はとても温かくて
私とあなたを取り巻く環境なんて
大したことないって思えた

モラルも罪悪感も飛び越えて
心があなたを求めている

初めて素直になれたから
私という冷え切った惑星は
きっとあなたという大きな大きな宇宙に
抱かれたかったのだろうと思う

どんなにどんなに強く求めても
どんなにどんなに叫んでも
もうあなたは私を包み込んでくれることはないのに

私があなたを救うことができなかったのに
私は今でも時々あなたという壮大な宇宙に
強く強く抱かれたいと思ってしまう

瞳から溢れ出た
邂逅からわき上がるささやかな愛情は
それはきっときっと嫉妬で
絶対に絶対に適うことのない凍った心

息がダイヤモンドに凝固するくらいの
このどこかの繋がっている大気中に
浄化された私の吐息と
昇華されたあなたの熱息が
ぐちゃぐちゃに絡まる時が
来るのでしょうか
いつか私に来るのでしょうか

きっと絶対に来るわけがない
でも私はいつまでも深層で待っている
それはそれはきっときっと
あなたも深層で待っているはず

氷結した寒空の下
ふたりの心は冷凍保存されていて
いつかきっと氷の壁をうち砕いて
温かな水が流れ出すに違いない

そう
深層で
私たちはきっと
ずっと繋がっている


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